【食品添加物】 フリルフロマイド
1970年代、防腐剤として使用されていた食品添加物フリルフロマイドが注目を浴びる物質になった。
それもそのはずこのAF2(フリルフロマイド)が「発がん性がある」と触れた書籍が出され、
これが「虚偽の風説」に該当するとされる裁判があった。(74年4月25日判決)
争点は「確実な根拠、資料に基づかない」という点であったが最終的に無罪となった。
しかし、同年9月に実際に「発がん性物質」として公的に認められる物質となった。
非常に慎重にならざるを得ない局面であったと思う。
「風評被害」という近代になってようやく広がりつつあるキーワードもこの時代にはなかったのではあるが、
そのメカニズムを解くための参考には好例であるといえる。